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ベイトブレスのブログ

「マスターズ最終戦詳細」

試合後は心身ともに完全にダウンしていたのですが、今は次のTOP50最終戦の桧原湖にむけて万全の準備を進めています。

今回の野尻湖戦では自分の得意なスタイルで勝負しようと決め、バンクをドロップショットでラン&ガンしていく事に決めました。決して待つ守りの釣りではなく自分から動いてチャンスを掴もうと思ったからです。
前日プラではシューティングで2本のグッドサイズをキャッチしたのですが、共通点が水深8.5mで魚の映り方、リーダーの長さなどが同じなのでそれで通すことに。

しかしマスターズ初日は曇っていて魚のレンジが変わったようで移動を繰り返すが竜宮で1バイトあっただけで他に反応なし・・・。
次第にバンクの狙いたいスポットには他の選手が浮いていたりしてどうしょうかと悩んでいた時、晴れて風が強くなったタイミングで朝イチは3艇浮いていたのに誰も浮いていない水中島に入る。
プラでは1度も入っていなかったのだが、1投目に突然ひったくるようなバイト!がすっぽ抜けてしまう・・・。ワームをみると歯形がついている。すかさず違うカラーを1投するが反応はなく先ほどのワームを通し差しからワッキー掛けにして投げると遂にヒット。風が強くバイトが取りにくい為に呑まれている危険性を考え、いつもの倍くらいの時間をかけて慎重にランディング。
800近いナイスフィッシュをキャッチした瞬間、涙が出そうになった。そしてすぐに2本目がヒットして無事にキャッチ!その後は1時間半ほど粘るが全くバイトもなく初日は終了で結果は30位。

2位の選手との差は縮まってしまったが何とか明日に繋げた。2日目、この日は朝から晴れていて風が逆。とりあえず水中島に入り前日と反対側を釣ってみるが駄目。とりあえず良さそうな場所をラン&ガンするけど時間ばかりが過ぎていて気付くと既に12時を過ぎている。「ノーフィッシュだったらどんな顔して帰ろうか」とネガティブな事ばかり頭に浮かんできたが、「絶対チャンスはくるはず。諦めるな!」と自分に言い聞かせながら竜宮から対岸を見ていて選手の少なくなった琵琶ヶ崎に入る。1時の帰着を考えると12時45分には出なければならないので時間がなくシューティングではなくバンクに対してロングキャストでアプローチする。

前日からリグっていたワームもよりアピールするプロトのストレートにしてみた。するとすぐに答えが返ってきた。慎重にやりとりしてキャッチしたのは650gほどのキーパー。時間は12時20分。嬉しさで頭が真っ白になりながらもすぐにキャストを繰り返すが手が震えて釣りにならない。仕方なくラインを張らずに弛ませていたが、ふとラインを張ると「喰ってる!」今度は明らかにサイズが小さいのがわかったが、絶対にバラしてはいけない魚。最後にジャンプされたが無事ネットインしたバスは26センチほどのキーパーでした。

これにより今大会22位フィニッシュで8年振り2度目のバスアングラーオブザイヤーを獲得する事ができました。
TOP50と比べて近年あまり評価されないバスオブザイヤーですが、参戦している僕にとってはタイトルを獲得する事が容易ではない事はよくわかっているつもりだし、特に今年は僕より下の世代の若い子達が本気でTOP50に昇格したいと年間を争ってきたので負けまいと自分にやる気を出させてくれた。彼らが上がってくる来シーズンのTOP50戦が楽しみだし僕も負けないように頑張ります。
そしてこれだけ何年も何試合もこなしていても普段の釣りなら何とも思わないたった25センチちょっとのバスにも手が震えたり涙が出そうになる経験ができるトーナメントという場はやっぱり刺激的でやめられません。
最後になりますが応援して下さった皆様本当に有難うございました。勢いがつくと怖いタイプ?なので残り3試合も狙っていきますよ!
「マスターズ最終戦詳細」_a0097491_1262177.jpg

by baitbreath | 2009-10-05 12:06 | 野村俊介FishingDay

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