Yasu井上のTake a Breath... vol.43
「WBS第一戦組合せ発表、そして北浦の使徒襲来?の巻」
プラクティスの結果は試合が近かったので公開できず、暫く更新が出来
なかった事をまずはお詫びしますぅ…(~_~;)まぁ僕の釣りはちょっとマニアック
過ぎて、興味がある方は少ないとは思うのですが、パートナーも居るので
非公開にしていました(~_~;A
さてお題にもあるように、第一戦のパートナーの抽選が行われ、今回は
若手実力派で釣具店「BB.MAX」を経営されている木村プロとのチーム
となりました。木村プロはOSPのプロスタッフでもあり、若手ではありますが
実力も実績も素晴らしく、テクニックやバスを探し出して搾り出す能力に長
けたプロなのです。
今回はそんな最強のパートナーとペアを組めたので、大変勉強させられる事
が多く、僕にとって本当にラッキーな組合せとなりました(^^♪
それではWBSの試合までの状況について、書いて行きたいと思います。
まずは4月5日のプリプラプティスです。この日は元JBワールド選手であった
佐々木プロから北浦で初バスを釣らせて欲しいとの要望がありプラクティス
を兼ねてガイドを行いました。
狙うバスのパターンは2通り。
①この春の陽気で水温があがりシャローに入って来たばかりで、積極的
に捕食をしているバス。
②ディープのコンタクトポイントに集結し、来るべき産卵シーズンに向かって
ベイトを捕食しているバス。
北浦の現状は水温も13℃を越えて来ており、暖かい日にはスポーニング
シーズンのターニングポイントとも云われる14℃を越えることもしばしば。
バス達はいよいよ春に向かって行動を始める時期でもあります。
そんな春のバスを求めて入った場所はもちろんシャロー。そしてこの時期の
キモとされるのはデープへ繋がるブレイクに一番近いシャローフラット。そこへ
今季初めて差して来たであろうルアーに全くスレていないバスを、ブリブリギ
ラギラした派手派手なルアー(スピナーベイト)で釣って行くのが北浦の春の
定番パターンとなります。
ではなぜスピナーベイト良いのかと言うと、この時期のバスの特徴としては、
葦の近くの沈み物やストラクチャーに身を潜め、近くを通るどんなルアーに
も果敢にアタックしてくるので、根掛りしない、ハイアピールでしかも広範囲
を手軽に探れる最も便利で効率的なルアーだからなのです。
フィールドの状況は前週の大雨の影響により平水から+25cm程度。
水温上昇(14℃) ⇒ 増水(+25cm) ⇒ シャロー ⇒ 春爆 v(*^_^*)v
条件は整いました。間違いなくシャローにバスは差しているハズ。しかも前
週のガイドでは同じスポットから数匹は釣れた状況であったので、絶対の
自信を持っておりました。朝一に向かったポイントは北浦でも最も早く春の
バスが差すと云われるワンドのブレイク隣接のシャローフラットに直行し、スピ
ナベを投げ倒して行きました。
がしかし。。。前週に釣れたポイントで何も反応なし。アレレ何かおかしい?
そんなハズでは…?と思って何度もポイントを往復をするのですが、やはり
無反応なんです。ここは絶対居るって場所だっただけに、焦りました(@_@;)
これは後で気付くのですが、この時の水温は14℃。前週もMAXで14℃で
したので水温変化は無いと思っていました。しかし現実は違った様でした。
平日の日中に一旦は16℃まで上がっていた水温が、この数日前に降った
100mmを越える大雨の影響により14℃まで急落したらしく、同時に極端
な増水と共に一気に鯉やフナが産卵で乗っ込み。更に雨水により水質等
も変化して一気にバスが沈黙した事が分りました。
(もちろんあくまでも推測ですがw)
ならば、シャローのパターンが厳しいなら、比較的水温や水質変化の少な
い本来は安定しているであろう沖のディープのパターンはどうか、検証を行っ
ていきました。
北浦のバス達は浅場のみで生活するバスも居ますが、岸から1km以上離
れている様な場所のハードボトムを行き来してスポーニングを迎えるバス達
も存在します。そしてそんな沖のスポットでも釣果が得られる様になるのが、
この4月からのシーズナルパターンでもあります。
そんな事から、沖の岩盤狙いにシフトすると。。。 パワーストレート5”の5g
ヘビダンにお腹を膨らませたキロフィッシュがヒットしました。
寒い時期から同じポイントに足繁く通い、こっそり釣りを続けていましたが、
今季この場所で釣れたのは初めて。しかも狙い通りのプリスポーンバス。い
よいよバスが沖のハードボトムに出入りする様になったと確信する一匹が釣
れてくれました。
しかしたった一匹では不安なので、ルアーを変えてシャッドにすると更にヒット。
これも探し求めていた春のバス。
続けて、今度は佐々木プロがグッドサイズをロングビルミノーで釣ってくれました。
翌日にクラブトーナメントを控えているので、この場所は温存。。。その他の
場所を周りますが、特に異常はなかったでのこの日のガイドは終了でした。
佐々木プロにもグッドサイズの初バスが釣れてくれたので少しは満足してく
れた様です。あーよかったぁ(~_~;)
そして翌日の日曜日(4/6)。北浦のフリーダムマンスリートーナメントに参
加です。今回は友人の畑中氏を乗せての参戦です。
今回の作戦は沖のピンスポットでのダダ粘り。がしかーし、この日は朝から
強風が吹き荒れ、湖も大荒れなんです。予報では10時から風が収まって
くれるとのことで、その時間までは風裏のブレイクを探してランガン。しかし
反応ありません。
風が収まってきた頃合を見計らって、狙っていた沖のハードボトムをヘビダ
ンとロングビルシャッドで攻めました。延々と二人で投げ倒していると、畑中
氏のヘビダンに待望のバスがヒット!こりゃデカイ!お腹デップリの春バス確
保です(^_^)v
試合中ではありますが、嬉しいので記念撮影です(笑)
そして僕にもキロフィッシュがヒーーットヽ(^o^)丿
その後はバラシ等もあったのですが、これ以降バスを釣る事ができず、終
了でした。もっと釣れる場所なだけに、悔しい結果となりました(>_<)。で、
検量すると…、2匹で2600g。他の出場者も苦戦した様で、2匹でした
がラッキーにも2位でしたヽ(^o^)丿。
しかし狙うエリアは合っていても、もう少し釣り方を煮詰めなければいけ
ないと感じた試合でもありました。
そして翌日の月曜日(4/7)。今回のWBSのパートナーとなった木村プロ
と初のプラクティスです。今までの釣れてきた経緯を説明し、北浦をほぼ一
周ガイド。色々な場所で、様々なリグを通して行きながら、バスのコンディ
ションを見極めていきます。
ちなみに釣れないプラクティスを行うのも重要な事であり、消去法で切り
捨てて行って試合では最大の結果を出していく為の重要な練習でもあ
ります。ですので葦からスタートし、ブレイクやハンプ、ストラクチャーに沈み
物等有望な場所を細かく調査して行きます。
そんな中、朝一からシャローの沈船に打ったバイズクローの5gテキサスに
ヒットしたのは、予想外の1100gのバス。沖で釣れているので、こんな所で
釣れちゃうのは正直困りますが…、これも何かの手掛かり。幸先の良いプ
ラの始まりです。
そしてあちこちランガンすると、ぽろぽろとバスは釣れて行き、釣れる腹ボテ
なバスに木村プロも喜んでくれた様です。まぁ何より、ガイドしている僕も
釣れてくれてホッっとしました(^_^)v
そして、午後から本命の沖のスポットへ。。。ここではベイトが絡むので絶
対シャッドが効きますよーって豪語していたのですが…、
最初に釣れたのはニゴイ(笑)
そしてまたニゴイ
またニゴイwwww
もう完全にニゴイ祭りですよ。多分10匹以上は釣りましたかね(@_@;)
あーあ、このポイント終わったわマジでぇ。。。
なーんて思って諦め掛けていたその時、バックシートの木村プロがフィー
ッシュ!魚探に映る魚影を見て、バスのポジションを判断し、それにマッ
チしたルアーをセレクトしバイトに持ち込んだとの事。
しかも釣れたのは狙っていた春バスそのもの!ヽ(^o^)丿
これですよ狙ってたのは!
そしてどうやって釣ったかを二人で考察し、ふと僕にヒラメキが。。。。
こんなルアーをこんな感じで動かして、こんな事をしちゃえば良いかもねぇ?
ってことで二人で早速それを実践すると、なんと30分くらいで腹パンのキロ
フィッシュが6連発!!しかも下は1kgから大きいのは1300gまで。
こりゃキテるわぁヽ(^o^)丿
このポイントには春のバスが居着くのは数年の実釣を通して把握していま
したが、一旦釣れてしまうとどうしても通り一遍の釣り方のみしか行って来
なかったので、今までは釣れない⇒居ない又は食わないと判断していたの
ですが、釣り方の変化でここまで劇的に釣果に影響が出るとは思ってもい
ませんでした。自身の釣りの視野が狭かった事に気付かされた瞬間でも
ありました。
特に思ったのが、春バスが興味を持つ水深がベイトや潮周りによってコロ
コロ変わるので、その変化をいかに早く見つけ、更に食わせる釣り方の引
き出しみたいなものを多く持っていないとダメなんだなぁ…っとつくづく実感
させられたプラとなりました。
で、最終的にはかなり濃厚なプリプラクティスが行え、その他バックアップも
チラホラと確認する事が出来、最高の状態で試合に挑める状況まで煮
詰める事が出来ました。
このまま行けば今回の試合ではど真ん中狙っていけるんじゃないか?と、
取らぬタヌキの皮算用をしながら試合日が待ち遠しくて仕方ない日々を
過ごしておりましたヽ(^o^)丿
まだ、この時点ではあんな事になるとは思っても居ませんでしたがぁ…(@_@;)
で、週をまたぎ、いよいよ前日のプラクティス(4/12)。もちろん前週に煮詰
めたプランは温存です。そしてバックアップのパターンの確認の為、の北浦
全域をパトロール。。。
この日は大潮直前の中潮、そして水温は15~16℃あったものの、前週よ
り25cm減水している状況。もしかしてシャローは厳しいのか?僕が狙って
いたシャローは依然と続く水温低下で全くの沈黙。
(後で聞けば、違うエリアのシャローは春爆だったとのことw)
しかたなく全く本命に入れていなかったディープエリアのとある浚渫をシャッド
で攻めてみると…簡単にバスがヒット。あらら、こんな所にも居たのねぇ(ーー;)
そして、完全にノーマークだった鰐川で…スピナーベイトにキロフィッシュが
ドーン!
なんだかんだ色々なエリアのバス達も活発に動いている様子で、プラを通し
てかなりの選手が釣れ釣れだったと噂もチラホラ。まぁ翌日は大潮って事も
あり間違いなく沖のコンタクトポイントにはバスは増え、5本で6kgは釣れる
と予測していたので、他が釣れていたとしてもきっとイケると思っていました。
そして迎えたWBS試合当日(4/13)
この日は満月の大潮。バスは大きく動くはず。シャローだけに絞った選手達は
きっと大爆発もあるでしょうが、不発も多くある事を予測し、比較的安定的な
沖のパターンをやり通す事に決めていた僕らのチームは楽勝を決め込んでおり
ました。
がしかーしあれだけ釣れていた沖のポイントに一番で入ったものの、1本目が釣
れるまでに40分も掛かってしまいました。しかも先週までに釣れていた春らしい
バスと余りにも違う種類の普通のバスでした。その後もバイトは遠く、2時間近く
ノーバイトが続き更に焦りを募らせます。
まさか?恐怖の大潮大移動パターンか?
実は過去に数回経験しているのですが、大潮で沖に待機していた大量のプリス
ポーンバスが一晩で一気にシャローに抜け、全く釣れなくなる事があったのですが
まさか、こんな日にそれに直面する事になるとは思ってもいませんでした(@_@;)
正直やらかしました。完全に読んでいたと思っていたのですが、むしろ完全に
ハズしたパターンとなりました。こりゃヤバイです。このポイントに後ろ髪を引かれな
がらもバックアップポイントのランガンの始まりです。それでも今更間に合うものでは
ありません。次に釣れたのは前日に釣れた浚渫。シャッドがボートの真下付近に
来た時に竿先が突っ込まれる様なバイト。慌ててデッキに引っこ抜いたのですが…
運悪く、ボートの淵に当たってオートリリース(@_@;)
10時を過ぎた段階では、ライブウェルに居るのは朝に沖で釣れた1匹のみ。。。
優勝が見えていたと勝手に想像していた昨日までの自分からの急転直下。
メンタルもズタボロ。必死で北浦をグルグルしますが、反応を得る事はありま
せんでした。
それでも最後まで諦めないで頑張ろうと二人でモチベーションを高めあって、
当初の沖パターンを信じラスト1時間でもう一度入り直してみようと決意。。。
すると風も方向が変わって来ており、ポイントに程よい波風が当たっていました。
普通この風は釣れると思えるのですが、午前中のあの渋さを思うと不安が頭を
よぎります。
20分が過ぎた所でバイトがあったのですが、残念ながら水中でフックオフ(ーー;)
そして30分が過ぎた所で、木村プロが悲願のヒット!
「やったね!これで二人で一本ずつ魚を持って写真が撮れるぅ!」
「苦しかったけどうれしーねぇー。よしこれから立て直そう!!!」
そう声を掛け合いました。
しかし心の中では、
もう残り時間も少ないし、万策も尽きた。
もうこの2匹で終わりか…。。。
っと諦めかけて、ヤケクソで投げたスピナーベイト。
ボトムの岩盤をを舐めるように引いて来ると、ズドーンと竿が引き込まれました!
本日の一番のサイズの魚がヒットヽ(^o^)丿
これで何とか3匹目。
残りももう20分しかありません。でも明らかにバイトが増えているので、これは
チャンスタイム突入か???
そして、スピナベでいけるなら…っと木村プロが投げたバイブレーションに奇跡の
ヒーット!ナイスなルアーセレクトが光ります!
これで4本目!
「おっしゃー!まだまだイケル!あと一本釣れば5リミット!」
そしてラスト5分前にヒット!!!!!これで5匹リミット達成かヽ(^o^)丿
っと思ったらニゴイさんかよ(笑)
ってことで残念ながら試合終了の時間を迎え、リミットメイクならずの4匹で終
わっちゃいました。
結果は4本で3370gで10位。
悔しい結果でしたが、最後まで諦めず、自信を持って挑んだポイントで、ラスト
40分で3本搾り出せたのは嬉しかったです。当初のプランを信じて最後までやり
通す事に同意してくれた木村プロの熱い男気とテクニックに救われた試合でした。
表彰式後、悔しかったのでマリーナに来ていた別の友人のボートに乗せてもらい
反省釣行を行いました。
するとさっきまで試合で釣っていた同じ沖のポイントで
わずか一時間でキロフィッシュが5匹釣れちゃいました。
ポイントに間違いは無かったってのが分って良かったのですがぁ…、試合後に
ポンポン釣れてもねぇ(~_~;)
うーん、つくづく持ってませんなぁアタクシwww。
ってことで、今回のTake a Breath...はここでおしまい。
次回は4/20に開催されるNBC北浦チャプター開幕戦の模様をお伝えします。
今度こそ釣ったりますよぉ。ご期待ください(^_^)/~